委員長あいさつ

2023年度電気・情報関係学会北陸支部連合大会の開催にあたって

 電気・情報関係学会北陸支部連合大会(JHES:Joint conference of Hokuriku chapters of Electrical and information Societies)は、多様な研究開発を支える北陸最大の学術集会です。電気学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会、日本生体医工学会、情報処理学会、計測自動制御学会、日本音響学会、電気設備学会の各北陸支部及びIEEE名古屋支部が主催する連合大会であり、一般の学会では得られない分野を超えた学際的交流が、本大会の醍醐味です。北陸地域での大学・高専・産業界による知識・価値の共創とイノベーション人材の育成の場として活用されてきました。
 新型コロナウイルス感染が拡大する中、過去3回の開催にご尽力された運営委員の皆様により蓄積された工夫や経験を引き継ぎ、また、各学会のご協力を得て、今回もオンラインで開催する運びとなりました。講演件数が増えており、対面での学術講演会と同等以上のアクティビティが達成できるのではないかと期待しています。オンライン開催の方法を模索されてきたこれまでの担当校の皆様、開催準備を支えてくださっている主催学会様に感謝いたしますとともに、ご協賛を頂きました企業様にもこの場を借りて御礼申し上げます。
 オンライン学術講演会は、主催者にとって会場の大きさによる講演数の制約がなく、参加者にとって広大な専門分野やテーマを含む多数の発表会場を瞬時に移動し、立ち見の心配もなくリアルタイムにディスカッションに参加ができるという大きな利点があります。今回は、ヤフー株式会社サイエンス統括本部の塚本浩司様に「ヤフーにおけるデータ利活用」について特別講演をお願いしました。塚本様は、人工知能を実践的に活用する第一線で活躍されています。参加しやすい時間帯となっておりますので、是非、多くの皆様にご参加いただき、データサイエンスにおける新たな視点やアイデアを生み出す契機としていただければと思います。

実行委員長 松井くにお(金沢工業大学)